けっこう完璧主義者で、自分で自分を追い込んだりする傾向がある私でしたが、休んでいる間に自己分析をしてみた結果、こういう「追い込み」はある場合においては原動力になるかもしれませんが、常にこんな考え方を持っていることはストレスの源になり、マイナスに働くことにも気づきました。そこで、言葉としては変だと思いますが、「気楽に頑張る」ことに決めました。復学の準備を終え、ある電気製品販売会社でアルバイトを始め、電気製品に関する知識などを勉強しながら、短いものの会社での勤務を経験しました。日本での就職に拘らなくなり「チャンスがあれば日本、ダメなら上海」と決めていた私に、ある時チャンスはやってきたのですが、何年後帰国するより、早く帰ってきて中国での生活リズムを取り戻したほうが良いと判断し、上海での就職を決めました。
「日本にも中国からの留学生がたくさんいるし、卒業後は日本で働きたがる人がほとんどだと思います。なぜ、わざわざ中国で日本採用の募集をしているのですか。」という質問をし、返ってきた答えと、面談した方の反応を見て、今までの興奮と望みはいつの間にか消え去ってしまいました。日本にはたくさんの留学生がいるにも関わらず、わざわざ中国で募集を行うことは、こっちの人材の豊富な職務経歴をメリットとしていることでした。日本での長い留学生活を経験した私にとって、どんな事もうまくやり遂げる自信はあります。ところが、職務経歴に関しては私にとって弱点だと言っても過言ではないのです。すると… 自然にため息が出てきました。
しかしながら、チャレンジすればチャンスはあるかもしれませんが、やってもみないで諦めるのであればチャンスになんか恵まれるはずない。何でもやってみないと、結果は分からないものです。日本では多くの人たちの反対にも関わらず、あえて自分が帰国し中国の生活を自ら味わったからこそ「反対派」たちの助言を聞かなかったことにちょっぴり残念さを覚えました。自分で体験するのが一番固い保証なので、やらないで後悔するより「やってみた方がいい」と確信して、やってみて仮にダメでも残念とは思わないようにしようと決心しました。 自信はなかったものの、色々と準備はして面接に臨みました。自己PRや自分の考え方をはっきり、精一杯伝えることしかなかったのです。意外にも結果は、合格・採用でした。このようにして、日本採用のチャンスを獲得することができました。